一文一義とは?意味やメリットデメリット、書き方のコツを徹底解説!

一文一義とは?意味やメリットデメリット、書き方のコツを徹底解説!

文章がわかりにくいと言われる…
あれもこれも書きすぎてしまう…
誰が読んでもわかりやすい文章を書きたい!

そんなあなたは、一文一義を意識して文章を書きましょう。

一文一義で構成された文章は、わかりやすく読みやすいことが特徴です。伝えたいことがまとまっており、読み手にもメッセージが伝わりやすくなります。

とはいえ、どうやったら一文一義の文章が書けるのか、迷うことでしょう。

そこで当記事では、一文一義の意味やメリットデメリット、書き方のコツを現役フリーランスライター兼編集者が徹底解説します。一文一義の使い方をマスターし、わかりやすく伝わりやすい文章を紡いでいきましょう。

目次

ライティングの大原則!一文一義の意味とは?

一文一義とは、ひとつの文にひとつのメッセージを入れる、文章を書くうえでのルールのこと。多くのメディアや書籍でレギュレーションに取り入れられていることから、ライティングの大原則とも呼べる方法です。

初心者ライターやブロガーは、あれもこれも伝えたいという気持ちが先行し、一文にいくつも情報を入れがち。しかし情報量が多すぎると、結局何を伝えたいのかわからない文章ができあがります。

一方一文一義で文章を書くと、伝えたいことがきちんとまとまり、言いたいことがはっきりとわかる文章を書けるのです。

一文一義の例文

では一文一義の理解を深めるために、下記の例文を読んでみてください。

ダメな例文

明日のミーティングは13時から行われるので、第2会議室を予約して参加者に周知してから、ミーティングで使う資料を人数分印刷しておいてほしいのでよろしくお願いします。

上記の文章を読み、どんな印象を抱きましたか?おそらく「結局何を伝えたいの?」と、混乱したのではないでしょうか。また一文に対しての情報量が多く、読みづらく感じたはずです。

では先ほどの文章を、一文一義を意識して書き換えてみます。

良い例文

明日のミーティングは13時から行います。第2会議室を予約のうえ、参加者への周知をお願いします。またミーティングで使う資料を人数分印刷しておいてください。よろしくお願いします。

ひとつの文章に対して情報をひとつに絞ることで、伝えたいことが明確になりました。

例文のようなビジネスシーンなら、依頼内容がしっかりと相手に伝わり、スムーズに仕事を進められるはずです。あるいはWebライターやブロガーの記事であれば、読者にとって読みやすい記事になるでしょう。

読み手に何らかの影響をあたえたいのなら、一文一義を意識して文章を書きましょう。

一文一義のメリット・デメリットを説明します

続いては、一文一義のメリット・デメリットを解説します。万能に思える一文一義ですが、もちろんメリットだけではありあません。メリット・デメリットを把握し、一文一義を適切に使いこなしましょう。

  • ブログやメール連絡で大活躍!文章が読みやすくなる
  • 主述のねじれが起こりにくくなる
  • 幼稚な文章になりやすい

ブログやメール連絡で大活躍!文章が読みやすくなる

一文一義で構成された読みやすい文章は、ブログなどの記事やメール連絡で大活躍します。なぜなら読みやすい文章は読み手の負担が少なく、最後まで読んでもらいやすいからです。

大量のコンテンツが用意されているWeb記事やブログ記事では、少しでも読みづらいと感じればすぐにブラウザバックするはずです。わざわざ読みづらい文章を頑張って読まなくても、他にわかりやすい記事がたくさんあるからです。

またビジネスメールでも、一文一義は活躍します。たとえば業務連絡を一文一義で的確に伝えられれば、誤解が生じることなくスムーズに仕事を進められるでしょう。

人は読みにくい文章を、わざわざ読もうとしません。だからこそ一文一義を意識して、読みやすい文章を書くのが重要なのです。

主述のねじれが起こりにくくなる

主述のねじれが起こりにくくなることも、一文一義のメリットです。

主述のねじれとは、主語と述語が対応していない文章のこと。たとえば下記のような文章は、主述がねじれています。

例文

私のスマホは最新のiphoneを使っています。

  • 主語:スマホは
  • 述語:使っています

となり、文章として成立していないことがわかります。

例文くらいの短い文章では起こりにくいのですが、文章が長くなるほどねじれやすくなります。どれが主語でどれが述語かがわからなくなり、結果としてねじれを起こしてしまうのです。

話し言葉であれば多少ねじれていても許容されますが、書き言葉なら適切な文章を書かなくてはいけません。一文一義を使いこなし、適切に主語と述語を使っていきましょう。

幼稚な文章になりやすい

ここまでメリットを確認しましたが、一文一義には幼稚な文章になりやすいというデメリットもあります。下記の文章を読んでみてください。

例文

私の趣味は料理です。よく作るのは、かぼちゃ入りのカレーです。隠し味にチョコレートを入れるのがポイントです。ぜひ作ってみてください。

たしかに一文一義ではありますが、読書感想文のような稚拙な印象を受けるはず。例文のように、全ての語尾が「〜です。」だと、より小学生が書いたような文章に近づきます。

一文一義の文章をスマートに書くには、適度に語尾を散らすのがおすすめです。上記の例文の語尾を、適度に散らしてみました。

例文

私の趣味は料理です。よく作るのは、かぼちゃ入りカレー。隠し味にチョコレートを入れるとおいしくなります。ぜひ作ってみてくださいね。

〜です・〜ます・〜ね・体言止めと語尾を散らすことで、文章の流れがスムーズになったと感じるはずです。ほかにも、でした・でしょう・ください・ませんなどの語尾を操り、スマートな文章を書いてみてくださいね。

練習あるのみ!書き方の3つのコツ

一文一義の文章を書くには3つのコツがあります。

  • 言葉をあれもこれも詰め込まない
  • 読点「、」は2つまでを基本とし、短文を意識する
  • 複雑な文章なら、主語と述語の構造に分解する

文章力を鍛えるには、練習あるのみです。上記のコツを意識して、少しずつ一文一義のトレーニングを重ねていきましょう。

言葉をあれもこれも詰め込まない

一文一義の文章を書くときは、言葉をあれもこれも詰め込まないようにしましょう。

ライターやブロガー初心者は伝えたいことがありすぎて、ついついたくさんの言葉を使ってしまいがちですが、言葉を詰め込むと話が脱線しやすくなります。

そうなると何を伝えたいのかわからない文章になって、何を言いたいのかよくわからないな、と思われてしまいます。

文章に入れる言葉をシンプルにして伝えたいことをはっきりさせましょう。そうすれば話が脱線することもなく相手に伝わりやすくなります。

読点「、」は2つまでを基本とし、短文を意識する

一文の長さについては諸説ありますが、一般的に60〜70字程度を目安にするのがおすすめです。同時に読点の数は2つまでと意識すると、自然と適切な文量になるでしょう。

読点の数に関して、下記の例文を見てみましょう。

例文

私は、カレーライス作りが、好きで、最近は、隠し味に、何を使うと、美味しくなるのか、研究しています。

極端ですが、読点が多すぎるを違和感を覚えます。まるで息継ぎのように感じ、読みながら息苦しくなってきます。上記の例文の読点を、2つに抑えてみます。

例文

私はカレーライス作りが好きで、最近は隠し味に何を使うと美味しくなるのか研究しています。

文章の要素はいっさい変えていませんが、読点の区切り方ひとつで印象が変わることを実感できるはずです。意味が切れる部分にのみ読点を入れ、自然な文章を書いていきましょう。

複雑な文章なら、主語と述語の構造に分解する

一文一義を練習していると、どうしても文章が長くなることがあるはずです。そんなときは、文章を主語と述語の構造に分解しましょう。

文章のメインメッセージを考えたうえで、本線とは関係のない修飾語や節を削ったり、文を分けたりすることで、一文一義の文章に近づきます。

例文

私のスマホは最新のiphoneでいろいろなアプリを入っていて便利で、スマホを守るスマホケースも黒いシックなものを選んでおり、かっこいいアイテムです。

これは普段使うスマホについて説明している文章ですが、主語と述語はどれかを考えてみましょう。

主語 わたしのスマホは
述語 便利で、かっこいいアイテムです

つまり上記の文章では「私のスマホは便利だ」「かっこいいアイテムだ」の2点を伝えたいことがわかります。そこで「かっこいいアイテムである」ことにフォーカスし、本線とは関係のない修飾語や節を削り、文章を書き換えてみましょう。

例文

私は最新のiphoneは、黒いシックなスマホケースで守られている、とてもかっこいいアイテムです。

このように書き換えると、最も伝えたかった「スマホはかっこいいアイテムです」と伝わりやすくなります。

もしくは「便利です」の文脈も取り入れたいのなら、文を分けるといいでしょう。

例文

私の最新のiphoneは、いろいろなアプリが入っていて便利です。スマホケースも黒いシックなものを選んでおり、とてもかっこよく仕上がっています。

文章が長くなったときは、主語と述語に注目しましょう。伝えたい内容とは関係のない修飾語や節を削ることで、話が脱線しにくくなりますよ。

一文一義を取り入れて、スマートな文章を書こう!

本記事では、一文一義について解説しました。

一文一義とは、一つの文章に一つのメッセージを入れるライティングの大原則のこと。

一文一義をマスターすれば、ブログ記事はもちろん、ビジネスメールや日常会話にも応用できます。わかりやすい文章が書ければ、あなたが伝えたいことも誤解なく伝わりやすくなります。

一文一義の文章を書くためにも、下記の3つのコツを意識しながら、文章を書いてみてください。

  • 言葉をあれもこれも詰め込まない
  • 読点「、」は2つまでを基本とし、短文を意識する
  • 複雑な文章なら、主語と述語の構造に分解する

練習を重ねることで、文章力はどんどん上達していきます。一文一義が習慣になり、スマートな文章を書けるまで練習を重ねていきましょう!

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